2026.01.04

新年、明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
 
2026年を迎え、皆さまと共に新たな一年のスタートを切れることを大変嬉しく思います。
昨年2025年を振り返ると、日本、そして世界を取り巻く環境は、引き続き大きな変化と緊張感の中にありましたが、その中でもいくつかの前向きな兆しが見え始めた一年であったと感じています。
 
国内政治に目を向けると、2025年は高市政権の誕生とともに、連立の枠組みが変化し、日本の政治のスピード感が一気に加速した年でした。特に、安全保障分野においては、これまで以上に現実的かつ踏み込んだ議論と意思決定が進み、日本の進むべき方向性に対して一定の期待感が高まったことは、明確に「良かった点」であったと評価できるでしょう。
 
一方で、国際情勢は依然として混沌としています。
ロシア・ウクライナ戦争は終結の兆しが見えず、中国による台湾侵攻リスクはむしろ高まりつつあります。また、中国経済がバブル崩壊局面へと向かう中で、その影響は世界経済全体に波及し始めています。加えて、米国では相互関税や政府閉鎖を発端としたトランプ政権の綻びが表面化し、米国内外に不安定要因を残したままの状況が続いています。こうした不確実性は、2026年に入ってもなお継続していると言えるでしょう。
 
2026年は、米国において中間選挙が予定されています。上院では、改選議席が3分の1にとどまることから、共和党が過半数を維持する可能性が高いと見られる一方、全議席が改選される下院選は依然として流動的な情勢です。仮に下院で民主党が過半数を握ることになれば、残りのトランプ政権は事実上のレームダック化が進み、ロシア、中国、EUに対する米国の圧力が低下する可能性も否定できません。この点は、世界のパワーバランスを見極める上で、極めて重要な一年になると考えています。
 
国内経済に目を転じると、上場企業を中心に業績の回復・向上が続いており、株価も中長期的には60,000円を目指す展開が視野に入ってきました。「失われた30年」の終わりが、ようやく現実的なものとして語られる段階に入ったと言っても過言ではないでしょう。その一方で、中小企業や一般消費者にとっては、依然として物価高が重くのしかかっています。今後は、物価高対策の巧拙が、高市政権の支持基盤や政権の存続期間に大きな影響を与えることになると見ています。
 
こうしたマクロ環境を踏まえると、昨年も述べましたが、中小企業経営者が持つべき視点は変わりません。すなわち、徹底したリスクヘッジと、変化を先取りする戦略的な取り組みです。不確実性の高い時代においては、「何もしないこと」こそが最大のリスクになり得ます。
 
弊社事業に関連するミクロ環境で見ると、良くも悪くもキーワードは引き続き「生成AI」です。企業業務への生成AI活用は確実に進んでいく一方で、ガートナージャパンが2025年8月5日に発表した「日本におけるクラウドとAIのハイプ・サイクル:2025年」によれば、「RAG」はすでに幻滅期に入り、「LLMプラットフォーム・サービス」もまもなく幻滅期に入るとされています。その一方で、「AIエージェント」は過度な期待のピーク期の頂点に差し迫っており、今後、これらの技術がキャズムを越え、啓発期・生産性の安定期へと移行できるかが注目点となります。
 
もっとも、こうした評価とは別に、LLMの進化スピードは依然として非常に速く、ChatGPTをはじめとする生成AI・対話型AIを、各企業の業務や文化に合わせて適切に適用・活用できれば、企業の生産性が大きく向上することは間違いありません。これは、コンサルタントとしてだけでなく、実際に日々これらのツールを活用している筆者自身の体験からも、強く実感しているところです。 
2026年も、世界・国内ともに決して平坦な一年ではないでしょう。しかし、不確実性の高い時代だからこそ、自社にとって本当に必要なものを見極め、柔軟かつ戦略的に行動することが求められます。弊社としても、経営とITの両面から、皆さまの意思決定と実行を支援できる存在であり続けたいと考えております。
 
新しい一年が、皆さまにとって実り多きものとなることを心より祈念し、本年の新年のご挨拶とさせていただきます。
2026年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
ムーブエフコンサルティング合同会社
代表 中小企業診断士
皆川 真人

  

MoveF年賀状-2026年

※今年の年賀状(上記画像)は映画「8番出口」のパロディです。